- 行動学
- 進化
チョウの幼虫・卵への匂い物質注入が行動に与える影響
Behavioral Effects of Odorant Injection on Larvae and Eggs of Bicyclus anynana
Monteiro Lab · シンガポール国立大学 · シンガポール · 2022年5月–2022年8月
夏季研究(Monteiro Lab) · 指導教員:Dr. Antónia Monteiro(生物科学科)
※ 英語版を翻訳したものです。正確な内容は英語版をご覧ください。
問い
チョウの幼虫は新しい食べ物の匂いを学習し、その好みを子へ受け渡せるのか。
取り組んだこと
- 卵や幼虫への匂い物質の注入と、匂いの選択実験を設計・実施した
わかったこと
幼虫は新しい食草の匂いへの好みを獲得し、それを次の世代へ受け渡した。学習した行動が遺伝しうることを示す結果。
手法 Behavioral assays · Odorant injection
対象 Bicyclus anynana
評価 Amgen Scholar(採択率4%)· Amgen Scholars Asia Symposium の共同司会

背景
昆虫は、自分が育った植物を好む傾向があります。こうした学習した好みが遺伝するなら、集団が新しい食草へ移るのを助け、生態的な種分化の一因になりうると考えられます。
取り組んだこと
アフリカのチョウ Bicyclus anynana の卵と幼虫に匂い物質を注入し、幼虫とその子の匂いの好みを選択実験で調べました。
わかったこと
幼虫は新しい食草の匂いへの好みを獲得し、それを次の世代へ受け渡しました。学習した行動が遺伝し、食草への適応に関わりうることを支持する結果です。研究に加えて、3か国4大学の研究者が登壇した Amgen Scholars Asia Symposium で共同司会を務めました。

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この研究の成果
Transgenerational Inheritance of Learned Odor Preferences in Bicyclus anynana
チョウにおける学習した匂いの好みの世代間継承
2022 Amgen Scholars Asia Symposium, Singapore, 2022年8月.