研究
  • 遺伝学
  • 代謝

線虫における脂質代謝と寿命の遺伝的制御

Genomic Regulators of Lipid Metabolism and Longevity in C. elegans

Srinivasan Lab · スクリプス研究所 · アメリカ・ラホヤ · 2023年5月–2023年8月

夏季研究(Srinivasan Lab) · 指導教員:Dr. Supriya Srinivasan(神経科学科)

※ 英語版を翻訳したものです。正確な内容は英語版をご覧ください。

問い

転写因子HLH-11が脂肪代謝と寿命をどう結びつけているのかを、遺伝学的な手法で調べる。

取り組んだこと

  • hlh-11の組織特異的なレスキューコンストラクトを5種類作製した
  • CRISPR/Cas9でhlh-11遺伝子全体を欠失させた
  • ノックアウト系統とレポーター系統を交配し、HLH-11がはたらく場所を調べた

わかったこと

遺伝学的なツールを作製・検証し、hlh-11の組織特異的な発現を確認した。研究室の寿命解析の基盤となった。

手法 CRISPR/Cas9 · Gibson assembly · Fluorescence microscopy

対象 Caenorhabditis elegans

評価 Ben Huppe ‘14 Memorial Fellowship

背景

HLH-11は、線虫(C. elegans)で脂肪の分解、ミトコンドリアのストレス応答、寿命を結びつける、進化的に保存された転写因子です。どの組織ではたらくのかを知ることは、代謝と老化がどう協調しているのかを理解する手がかりになります。

取り組んだこと

  • レスキューコンストラクト: 組織特異的なプロモーター(神経、体腔細胞、グリア、腸、表皮)を使い、1つの組織だけで hlh-11 を回復させるコンストラクトを5種類設計しました。
  • ノックアウト: CRISPR/Cas9で hlh-11 遺伝子座全体(3,387 bp)を欠失させ、dpy-10 を共編集マーカーとして使いました。
  • レポーターとの交配: ノックアウト系統をGFP標識系統と交配し、PCRと蛍光顕微鏡で発現を確認しました。
  • 寿命解析: 研究室の別のメンバーと協力し、HLH-11が寿命に与える影響を調べる実験を準備しました。

意義

HLH-11とその経路は種を越えて保存されているため、これらのツールは、脂質代謝と寿命の関係が代謝疾患や加齢性疾患とどう結びつくのかを調べる研究を支えます。

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Fuminori Tanizawa

Fuminori Tanizawa

PhD Student

PhD Student in Computational and Systems Immunology at Stanford Medicine, studying malaria immunity

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