研究
  • 免疫学
  • 寄生虫学

血管外の環境がアフリカトリパノソーマの抗原多様性に与える影響

Characterizing the Effect of the Extravascular Environment on Trypanosoma brucei Antigenic Diversity

Mugnier Lab · ジョンズ・ホプキンス大学 · アメリカ・ボルチモア · 2024年5月–2024年8月

夏季研究(Mugnier Lab) · 指導教員:Dr. Monica Mugnier(分子微生物学・免疫学科)

※ 英語版を翻訳したものです。正確な内容は英語版をご覧ください。

問い

血管の外の環境は、抗体から逃れるためのトリパノソーマの表面抗原の多様性にどう影響するのか。

取り組んだこと

  • 感染マウスの臓器(心臓・肺・脂肪)から細胞外液を採取する方法を開発した
  • SDS-PAGEとELISAでタンパク質と抗体を調べた

わかったこと

細胞外液は血液とは異なるタンパク質組成をもち、IgG/IgM抗体が少なかった。免疫の圧力が弱く、抗原の多様性が生まれやすい環境である可能性がある。

手法 Mouse perfusion & dissection · SDS-PAGE · ELISA

対象 Trypanosoma brucei · mouse

評価 BSI-SIP Fellowship · C.A.R.E.S. Symposiumでポスター発表

背景

アフリカ睡眠病の原因となる寄生虫アフリカトリパノソーマ(Trypanosoma brucei)は、表面を覆うタンパク質(変異型表面糖タンパク質、VSG)を次々と切り替えることで抗体から逃れます。近年、この多様性の多くは血液中ではなく、組織の細胞と細胞のすき間を満たす液体の中で生まれていることが示唆されていますが、その環境についてはほとんど分かっていません。

取り組んだこと

感染マウスの心臓・肺・脂肪組織から細胞外液を採取する手順を開発・最適化しました。灌流、遠心、洗浄の条件を検討し、傷ついた細胞の混入を抑えながら回収量を最大にしました。得られた液体をSDS-PAGEとELISAで解析しました。

わかったこと

細胞外液は、細胞の抽出液とも血清とも異なるタンパク質組成をもち、IgG/IgM抗体の量が少ないことがわかりました。血管の外では免疫の圧力が弱まっていることを示唆しています。この手順は、免疫回避に関する今後の研究で、こうした空間を再現性よく調べるための基盤になります。

ポスター
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この研究の成果

Fuminori Tanizawa

Fuminori Tanizawa

PhD Student

PhD Student in Computational and Systems Immunology at Stanford Medicine, studying malaria immunity

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